世界農業ドリームプラン・プレゼンテーションをご紹介 – 物ではなく物語を売れ!
おはようございます。間瀬邦生です。
2016年2月20日(土)に行われた『世界農業ドリームプラン・プレゼンテーション』のファイナルに行ってきました。
↑チラシとチケットです。前売り券3000円。当日券3500円。
↑会場。大田区産業プラザです。
プレゼンターが『日本農業・食で、世界の農業・食の発展に貢献するプロジェクト』についてのプレゼンを行い、それを聞いた観客が『一番ワクワクした』プレゼンに投票をしてグランプリを決めるというイベントです。
ウェブサイト:http://sekai-nogyo.com
ファイナルに進出したプレゼンター9人を一言で紹介します。
1.中峰剛、三年連続英国で金賞を受賞した狭山で採れる日本産紅茶
2.住田広樹、IT技術で農産物を完全管理。最適生育を実現する
3.大西雅彦、田畑を町の中心に配置してコミュニティ形成
4.杉山由香理、宣言したらもうそこに進むしかない。大和魂宣言
5.川合径、オキナワカカオ、シークワーサーチョコレート
6.神野敬子、農業を応援するエンターテイメントを目指す女優
7.竹内健司、『my菜』で生産者と消費者を強固につなぐ
8.中嶋恭朗、農家研修特別プロジェクトのカリキュラム化
9.堀部洋保、日本ミツバチの聖地を作り、食育・食農の学びの場を作る
就農している人や間接的に支える活動をしている人など職種は様々でした。
↑グランプリの授与。
↑感動のフィナーレ。紙吹雪が舞います。
このイベントのゲストの方の言葉にとても印象的なものがありました。
『今の世の中は商品が溢れています。そんな中でどう差別化を図っていくかというと、物ではなく物語を売るということです』
スーパー・コンビニで簡単に物が手に入る世の中、人は『物語』を欲しているということです。私もそこに大きな可能性を感じています。
『一番ワクワクしたプレゼンに投票してください』
司会は繰り返しそう言っていました。
プレゼンターから受けたワクワクに差はありましたが、感じた情熱に差はありませんでした。9人全てが第一次産業に対して、とても強い想いを持っていると感じました。
新しい試みは必ず障害にぶつかります。そのときの苦労や挫折。きっと筆舌尽くしがたいものもあったでしょう。プレゼン中に涙声になる人もいました。
その『物語』に、私は心を打たれました。これが『物語を売る』ということなのだと私自身がその場で体験したことになります。
プレゼンターは皆、自分の人生を農業を通して伝えていました。人生を懸けて何かに打ち込む姿に感動を覚えない人はいないでしょう。
プレゼンの内容には新しい発想も多くあり、価値のある要素の一つではあります。
しかしそれだけではなく、プレゼンター自身の『物語』を聞いて情熱のおすそわけをもらいに行くのも良いと思います。
農業に興味がない人でも楽しんでもらえる内容となっていることでしょう。