画一的な価値観を打破せよ
おはようございます。間瀬邦生です。
子どもの頃の体験が人の成長に大きな影響を与えるのは周知の事実であり、それがそのまま価値観として根付くことはよく聞く話です。
男の子はたくましく女の子はか弱いといったことも一種の価値観ですし、学歴が高い人は頭がいいとか、ジャニーズはかっこいいとか、そういった『○○なことは価値がある(≒価値観))』は意外と多く存在します。
ある人のポリシーをお伝えします。
『子どもにディズニーキャラクターの商品を買わないし与えない』
ディズニーは女の子に絶大な人気があり、ディズニーランドに行きたい子はたくさんいるし、映画は人気があるし関連商品だって多いし、女の子の社会を席捲しているといっても過言ではありません。
母親だってディズニーが好きなものだから、子どもには関連商品を買い与えるし着せるし、ますます世の中のディズニー化は進んでいきます。
こうして、ディズニーイコール素晴らしいものの価値観が出来上がります。
一般的・大衆的な価値観を植え付けたくはないので、ディズニーキャラクターの商品を避けているとのことでした。
良いものは良いわけで、良いものを薦めたくなるのは人の心理として自然なことで、良いディズニーを与えるのが何故いけないのかということになりますが、良いものは敢えて薦めることをしなくても良いわけですよね。良いかどうかは子どもに決めさせてはどうでしょうか。子どもから欲しいと言われるまでは買わないとか。
私自身は男であるにも関わらずディズニーランドは好きですし、好きをやめるつもりはないのですけれども、自分が薦めてしまうことで、子どもの価値観を誘導したくはないと思いました。画一的な価値観を植え付けることにもなりかねません。
生物界においては、異なる特質をもった個体がいた方が生き残れる可能性が高くなります。トキなんて絶滅寸前まで追い込まれて、遺伝子の多様性がないものだから、環境の変化に対応できず、とても危険な状態だそうです。
ヒトも同じで、A型の血液型に絶対に感染するウイルスが現れたとき、人類すべてがA型だとしたらあっという間に人類存亡の危機です。
自然災害が起きたとき、その場で様子を見る人と離れる人の二種類がいると思います。違う考えを持ち、違う行動を取るということは非常に重要で、種の保存の可能性が高くなることに繋がるでしょう。
世の中で価値があるとされているものはなんでしょうか。
宝石、お金、地位、財産、土地、そういった経済的価値。これは有限です。有限なものを多くの人が欲しがった場合、争いが起きます。
笑顔、森に囲まれた生活、労働の喜び、そういった幅広い価値へ欲望を分散させることができれば、奪い合いは起きません。
自分も植え付けられた価値観の影響を受けてしまっています。その点には仕方ないと思いつつ、機械で大量生産されたような個性のない人間に育つことには抗って生きていきたいと思うのです。
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