毎朝ちょこっと見て、ちょこっとでも元気になって欲しい。そんな思いで始めました。

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部下の技量(6)上司を支える部下『スペシャリスト』

 

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おはようございます。間瀬邦生です。

突然ですが、私には夢があります。それは、

『平凡な人材をまとめて、優秀な人材を打ち負かすこと』

です。


貧富の差がなかったのは古代の話、現代はありとあらゆるところで格差が存在します。私たちは自分の意志とは関係なく、競争社会を生きていかねばなりません。子どもから大人までその競争社会は変わらず、財産・能力のある人は優位な立場に立つ社会となっています。そんな格差を少しでも縮めること、さらにはひっくり返すことを夢見て生きています。


『鶏鳴狗盗(けいめいくとう)』という言葉をご存知でしょうか?

今から二千三百年ほど昔、中国、戦国時代に活躍した四人の人物がいて彼等を戦国四君と呼びました。

その中の一人である孟嘗君は、三千人もの食客を抱えており、学者や武芸者、盗みに秀でたものなど、その人材はさまざまでした。

あるとき孟嘗君は秦の昭襄王に命を狙われます。その危機を脱するため、寵姫に命乞いをしましたが、寵姫は孟嘗君の持つ宝物「狐白裘(こはくきゅう)」と引き替えなら昭襄王に助命を頼んでも良いといいます。しかし、孟嘗君は秦に入国する前に昭襄王にこれを献上していました。

悩んでいた所、食客の一人である狗盗(犬のようにすばしこい泥棒)が昭襄王の蔵から狐白裘を盗みだし、寵姫に渡すと、その取り成しによってできた一瞬の隙を狙って屋敷から逃げ出すことができました。

孟嘗君は急いで帰国の途に着き、夜中に国境の函谷関までたどり着きました。しかし関は閉じられており、朝になり鶏の声がするまでは開けないのが規則でした。

孟嘗君が困っていたところ、食客の一人である物真似の名人が鶏の鳴きまねをすると、それにつられて本物の鶏も鳴き始め、これによって開かれた函谷関を抜けて、孟嘗君は秦を脱出することができました。昭襄王の追っ手は夜明け頃に函谷関へ着きましたが、間一髪で孟嘗君は虎口を脱することができました。

まさにこれが、一芸集団が、絶大な権力に対して一矢報いた良い例といえるでしょう。


この話から、大事を成すには以下の3つの要素が必要だと思われます。

1.個人が一芸を持つこと

2.集団が団結すること

3.集団をまとめるリーダーがいること


部下となる人材は何でもいいのでスペシャリストになりましょう。

そして強い集団を作り、社会の権力者に一泡吹かせましょう。

私はその日が待ち遠しくてたまりません。


孟嘗君はこの危機を脱して帰国ののち、斉・韓・魏の三国軍を率いて秦軍を破り、昭襄王に領地を割譲させます。本当に見事なものです。



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