知識・経験がないと、こうも見事に失敗する
おはようございます。間瀬邦生です。
今日の話題は、自身の事業について。
本腰を入れて取り組みたい食品加工事業、これまで遅々として進んでいませんでしたが、やっと動き出すことができました。
進まなかった理由は、新型コロナウイルスなどの外部の環境もありますけれど、自身の知識・経験の無さもあります。
そして、その過程では失敗の連続。動き出す前に失敗して、動き出してからも失敗して、本当に失敗の連続でした。
今日は胸を張って(本来、胸を張ってはいけないのですが)、包み隠さず、失敗の報告をします。
食品加工許可の第一歩目で、さっそく勘違いがありました。1つの調理場で申請できる加工食品は1種類だけなのです。複数の種類の加工食品は作れないのです。
①魚介類販売業②乳類販売業③食肉販売業④そうざい・弁当類販売業⑤菓子製造業⑥アイスクリーム類製造業⑦めん類製造業、の7種類から1種類だけ。
魚介とアイスが同じ場所で作れないまでも、そうざいとお菓子は同じ場所でいいじゃない?だって弁当もケーキも台所で作れる程度のものだし、賞味期限も同じくらいだし、くらいに思っていました。
この勘違いから、クラウドファンディングのときのテーマ「ナスのそうざい」と、自農園の「サツマイモをお菓子にする」のどちらかを選択する必要に迫られました。
そして、「サツマイモをお菓子にする」を選択することにしました。
予定している加工品を比較した結果、ナスは調味料・その他が多くの食材が必要になります。本来の目的である余剰のナスを多く使用できません。
その反面、サツマイモであれば、原料ほぼ100%でお菓子が作れます。
ナスに関しては、既に別の加工施設で許可を取っている「乾燥野菜」での「干しナス」にのみ力を入れます。そして他の野菜も乾燥野菜として推進する形で、進めていこうと思います。この変更は支援者の皆さまに本当に申し訳なく思っています。すべて私の勉強不足のせいです。
最初から致命的な失敗を犯してしまいました。
つい先日、イモケンピの試作のこと。
まずは、サツマイモのカットから。揚げ加減を揃えるため、均一にカットする必要があります。人の手だとどうしてもサイズがバラバラになってしまいます。
そのための外国製のポテトカッターを購入しました。
選びに選んだ調理器具のつもりでしたが・・・。
残念ながら役に立ちませんでした。
綺麗に切れるのはジャガイモ程度の硬さ。サツマイモには刃が通りません。購入価格は20,680円。ほぼ無駄な出費になりました。痛手です。
この上のランクの野菜カッターとなると桁が一桁変わります。そこまでの導入をせざるを得ないということが判明しましたので、その事実も痛手です。
仕方ないので、包丁で。
家庭用ですが、4リットルの大型です。
大型ということで期待していたのですが、予想以上にイモが入りません。1回に250gくらいが限界のようです。まさかこれだけとは。
キツネ色になるまで15分かかります。一時間だと1000g揚げられる計算です。
そして取扱説明書には定格使用時間30分との記載がありました。定格使用時間とは1時間に使用できる時間のこと。つまり、このフライヤーは1時間のうち30分しか使用できず、残り30分は機械の冷却時間ということ。とすると一時間で揚げられるのは500g。
う~ん、最初はお客さまの反応を見る試験的商品化だとしても、この量だとちょっときついです。
購入価格は10,350円。無駄な買い物ではなかったですが、パワー不足感あり。
この上のランクのフライヤーとなると、電気のフライヤーではなく、ガスのフライヤーの導入の必要があります。それ自体の価格はそう高くないですが、使う油の量が格段に増えます。油代を考えて大量生産をしないと採算が合わないという事実が判明しました。
最後に袋詰め。これでラベルを貼れば、一応は商品です。
たったこれだけのところに到達するのに半年以上も…。何とも長い時間をかけてしまいました。
ナスからサツマイモへ。サツマイモでも調理器具が予想通りの活躍をしてくれず。失敗ばかりの道のりでした。
やる気だけで勉強不足のまま突っ走るとこうなります。まさにそれを証明しました。
ただ、周囲に知識を学ぶ場所もなく、教えてくれる人もすぐには見つかりそうになかったので、自身が失敗して学ぶしか方法がなかったとも思っています。
失敗失敗と暗い内容ばかりでしたので、最後くらいは明るくいきたいと思います。
失敗は成功の糧、さあ次は成功する番です!頑張ります!