毎朝ちょこっと見て、ちょこっとでも元気になって欲しい。そんな思いで始めました。

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YOUNG Farmer’s Meeting 2021

 

おはようございます。間瀬邦生です。

7月9日に水戸市で行われた「YOUNG Farmer’s Meeting 2021」に行ってきました。


基調講演は宮川将人氏。熊本県宇城市戸馳島の花農家の三代目で、有限会社宮川洋蘭のボトルフラワーでビジネスコンテストのグランプリを受賞しているそう。


基調講演「農家がおこすイノ☆ベーション」と、私の参加した分科会「農業経営の方程式」をご紹介します。



目次

1.3つの失敗

2.3つの失敗が成功へ

3.農家ハンター1.0、2.0

4.農家ハンター3.0

5.分科会「農業経営の方程式」茨城県古河市の森ファーム 森雅美氏

6.感想



1.3つの失敗

宮川氏は挑戦しては失敗の繰り返し。

新しいランの生産に手を出して失敗し、ボトルフラワーに手を出して失敗し、ネット販売では成功したかに見えたのですが、急激な出荷数の増加による二重発送の失敗のクレーム対応により業務過多。過労で死にかけたとのことです。


その失敗談はどこか誇らしげに聞こえます。失敗に後には成功が待っていたからですね。



2.3つの失敗が成功へ

<宮川将人氏の信念>

成功の反対は失敗じゃない。成功の反対は何もしないことだ。学んでも実践しなければ意味がない。挑戦することから逃げていないか。


最初周囲の人から「花農家が枯れない花を作ってどうするのか?」という批判を受けた洋蘭のボトルフラワーは、後にビジネスコンテストのグランプリを受賞。

過労になるくらいのクレームも、それだけ注文が入ったということです。


これらの成功は、失敗を恐れなかった結果と言えるでしょう。


※ 最近のセミナーで「恐れず挑戦することが一番大事」と、よく聞きます。まさにその通りだと思うのですが、個人的にはもう少し技術的な講義も増やして欲しいものです。「やればできる!」というのは根性論みたいで内容がイマイチなので。


どこのセミナーでもこれだけ強調されるのは、本当に日本人って「挑戦しない民族」なんでしょうね、きっと。



3.農家ハンター1.0、2.0

有害鳥獣被害を受けて、「もう農家をやめる」という農家の言葉を聞いて、宮川氏はハンターになったとのこと。1.0と2.0はその農家ハンターとしての今までの活動です。


次第にハンター仲間は増えていき、県全体を巻き込む活動になります。

年間80回の講演と視察の対応。4000万円を投資してジビエ加工施設の建設。


そして株式会社イノPを立ち上げ。ジビエ商品の生産開発、ハンターの育成、有害鳥獣対策のコンサルティング、野生動物を保護・管理するための機器の開発と販売等を業務とする会社。



4.農家ハンター3.0

3.0はこれからのトライ。2つの取り組みを言っていました。

「農業×ジビエ×島」=ジビエツーリズム

「アグリカルチャー(agriculture)×アクティビティ(activity)」=AGtivity

の2つ。


ジビエツーリズムはとても興味深い取り組みだと思いました。

昨今では農業体験はありきたりになってしまっています。そんな中でのジビエという難易度の高いものを観光業と結びつけるという発想。是非私も真似をしたいです。



5.分科会「農業経営の方程式」茨城県古河市の森ファーム 森雅美氏

森雅美氏は、若い頃、北海道の農業、世界の農業を見てきたそうです。そのときに感じたことが、


「規模の競争では絶対に勝てない! 個性の競争をしなければならない!」


これ、非常に大事な感覚だと思います。


60代の森雅美氏は、若い社員を農場主として生産をほぼ任せているそうです。その理由は、


「お互いの感覚が理解できるのは前後15歳ほど。60歳の人に理解できるのは45~75歳の人まで。30歳の人材を採用したいと思うのであれば、30歳前後の人に人事も経営も任せなければ、同年代の人材は集まらない


納得!


「つまり、若い男性社員を採用したいなら、若い女性社員をまず採用する」


これが方程式の1つ。


「顧客の安定⇔信頼の構築⇔接点回数⇔情報の共有(会う回数、SNS)」


これも方程式の1つ。


他にも方程式は幾つかありますが、要は色々なことがシステマチックに関連しているということです。


私好みの素敵な分科会でした。



6.感想

講演している人はみんな楽しそうでした。

きっと良い人生を送っているのでしょうね。


さあ、後に続きましょう!



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