毎朝ちょこっと見て、ちょこっとでも元気になって欲しい。そんな思いで始めました。

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お店のお客様は『仲間』です

 

おはようございます。間瀬邦生です。

私は年末年始に一人の友人に会いました。お互いの近況報告をするとともに、今後の仕事の話をしまして、まだ始めたばかりの野菜販売事業、成功させるためには何が必要か?

そのとき、友人は大切なことを教えてくれました。


今、野菜を購入してくださるお客様は『お客様』であるとともに『仲間』であることを意識して欲しい。


どういうことかと言うと。


今後、事業を拡大していく上で、新しい顧客の獲得や売上アップのことばかりに目がいくかもしれないけれど、今購入してくださっている顧客の更なる満足を追求することが、事業成功の大きな鍵となるということ。

今のお客様の満足度が低い状態で規模を拡大しようとしても、それは薄氷を履むが如し、たとえいったんは顧客数が増えても、あっという間にお客様が離れてしまうかもしれない危険な事業拡大であるということ。

今のお客様の満足度が高くなれば、そのお客様から評判は広がり、自然と新しい顧客の獲得へと繋がるということ。

つまり、今のお客様はお客様であるとともに、事業を広めてくれる『仲間』ということになります。

事業を始めたばかりで、お客様の数が少ない初期の段階では、尚更そういう仲間意識を生むことが大切になってくるということでしょう。


この話は今の自分の現状に照らし合わせ、とてもしっくりきました。


野菜販売でお借りしている販売スペースは、ある施設の一角です。

そして、お客様の大部分は、施設の利用者の方であり、施設の従業員の方です。

その方々の支援(=購入)なくては、開始して四か月足らず、大きな赤字を出して、頭を抱えていたことでしょう。


地域おこしの要素も多く含んだ、この産地直送の野菜販売事業は、『なんか面白そうだぞ、地域の発展に一役買ってやるか』と多くの人に思ってもらい、他人事ではなく自分のことのように思える事業にできるかが非常に大切な要素です。

そのためには、経営理念であったり、農家の方々の誠意であったりを多くの人に伝えていくことが必要になります。

でも、そういうことを伝えるのって本当に難しいと思うのです。

会ってすぐの人に自分を理解してもらうのは難しいように、一回野菜を買っていただいただけで何かを伝えられるかというと、どれだけのことが伝えられるのでしょう。


そういう難しい問題がある中、施設には多くの利用者と従業員の方々がいます。定期的に特定の人と会話ができ触れ合えるというこの環境は、とても恵まれた環境であることに改めて気づかされました。

単なる販売者とお客様の関係だけでなく、その施設に集った一つの共同体のようなものではないかと思うのです。

私が共同体と思っていても、お客様にとっては単なる八百屋かもしれませんけどね(笑)


はい、というところで、事業成功の鍵は、単なるお客様のままで終わるか、仲間として応援してくれるまでの信頼を得られるか。そこでしょう!


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