農家民宿ひがし – 『自分も頑張ろう』の気持ちをもらいに行こう
おはようございます。間瀬邦生です。
一年前に宿泊させていただいた『農家民宿ひがし』さまを、今年も利用させていただきました。
昨年の利用では宿泊だけでしたが、今年は自然体験メニューもスケジュールに入れてお世話になってきました。
↑現地。看板の奥に築100年を超える古民家がありますが、ちょっと木で見えませんね。より良い写真は『農家民宿ひがし』さまのホームページにございます。
長野県下伊那郡豊丘村
http://www.toyooka-higashi.com/
1.オーナープロフィール
2.体験内容
3.将来展望
4.コラム『豊丘村の有害鳥獣駆除』
5.最後に
壬生紘彰(みぶひろあき)さん。
男性。埼玉県越谷市出身。
田舎暮らしを目指して2004年に祖父の暮らす南信州に移住。会社勤務の後、2012年に独立して農家民宿を開業する。
狩猟免許を取り、猟友会に所属し、獣の解体にも精通。
漁協にも所属していて、漁業権も持っている。
キノコ山も持っている。山を持っているというか、キノコを採る権利を持っている。
日曜大工もでき、宿の火鉢テーブルなどを自作している。
農業も営み、畑や田んぼも持っている。そこで採れた農産品が宿の食事にものぼる。
ジビエ料理の新メニューもある。
去年以上に田舎暮らしの技術に磨きがかかっているという印象を受けました。
壬生さんのブログ(http://toyooka-higashi.sblo.jp/)を見ていただくと、その生活の様子がよく分かります。
小中学生がショートステイで宿泊したときのメニューの一部を紹介していただきました。
(1) 滝に行く
急な坂道を下り獣道を歩き、苦労の先に滝があります。不動明王を祭ったとされるお堂が、滝のそばにあります。日本人には自然万物に神様が宿るという宗教観があり、その信仰の話とともに、滝を案内してもらいました。
(2) キノコの圃場視察
数種類のキノコの原木が置かれています。
(3) カブトムシ養殖場の視察
夏にはカブトムシでいっぱいになるそうです。最大の敵はモグラとのことで、地下に柵を埋めています。この養殖場を見た子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かびます。
(4) 銀杏拾い
夕飯用の銀杏を拾います。一回では食べきれないくらいの銀杏が採れました。一本の木から、こんなにも多くの銀杏が採れるのですね。イチョウの木の下には、まだまだいっぱい残っています。
(5) くくり罠実演
有害鳥獣駆除(シカ、イノシシ等)の話とともに、くくり罠の実演をして頂きました。相当評判の良い罠だそうで、気に入ってお持ち帰りになったお客様もいたそうです。
(6) シカ毛皮のなめし作業
駆除されたシカの多くは利用されずに処理されてしまうそうです。オーナー様は極力、肉も皮も利用するよう努めています。
(7) 薪による風呂焚き
一日の疲れを癒すお風呂。スイッチを押すだけでは、お風呂に入れません。
山全体に体験の場が散らばっていました。
山そのものがテーマパークのよう。
マップを作りたいです。
ここにきた、きっと子どもたちは楽しいだろうなあと。
民宿業が軌道に乗ってきたので、次の段階としてジビエ(シカ・イノシシ)ビジネス事業を展開していきたいとのことでした。
野生の動物の利用のためには解体処理加工施設が必要になります。
その施設建設の資金を集めるためにクラウドファンディングの利用を計画しており、順調にいけば来冬から開始できるそうです。
五年前はひどかった有害鳥獣による被害は、近年ほとんど見かけなくなりました。
これは地域の猟友会の活躍によるもので、有害鳥獣駆除の優良地区として、自信を持って推薦できると自信満々です。
これだけ駆除できたのは、それだけ多くの人・猟友会が努力をしたからでした。その努力に源には、駆除しなければ生活できない状況にまで差し迫っていたからこそ、真剣に取り組んだのだと仰っていました。
現在、豊丘村の猟友会の皆様は、イノシシやシカがいなくなり寂しがっているそうです。
多くの自治体で被害に悩まされている中、イノシシやシカがいなくて寂しがっているなんて、ちょっと面白い話ですね。
『農家民宿ひがし』の魅力は、農業、林業、漁業、狩猟業といった一次産業を壬生さん自らが実践しているということ。
その実践している姿に多く人が共感を持っているということ。
そこに尽きると思いました。
ジビエプロジェクトの今後も楽しみです。
壬生さんのチャレンジする気持ちに触発され、自分も頑張ろうという気持ちもわいてきます。
田舎暮らしから活力を得たいとき、『農家民宿ひがし』さまのご利用をおすすめします。
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