毎朝ちょこっと見て、ちょこっとでも元気になって欲しい。そんな思いで始めました。

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農家民宿ひがし – 100年前へタイムスリップ、田舎と都会をつなぐ宿

 

おはようございます。間瀬邦生です。

本日は私が実際に宿泊した『農家民宿ひがし』さまの紹介です。


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↑現地。築100年を超える古民家です。宿泊の際に写真を撮り忘れたため、ひがしさまのサイト上の写真を掲載させていただきます。


所在

長野県下伊那郡豊丘村

ウェブサイト

http://www.toyooka-higashi.com


この宿の特徴!

大学生まで都会で暮らし、卒業後にこの地への移住を決めたオーナーの壬生紘彰(みぶ ひろあき)さん(以後、壬生さん)が経営している民宿です。

壬生さんは農産物の生産、鳥獣の捕獲・解体から調理、林業や日曜大工にいたるまで数多くの技術を習得していて、民宿では学生の受け入れや田舎ならではの体験メニューも多く用意しており、ご自身で体験ガイドも務めます。

地方活性を強く願う気持ちや、ジビエへの挑戦、昨年に開店した居酒屋もあり、他にもまだまだ多くの『田舎と都会とつなぐ』構想を持っているという壬生さんの熱い想いが詰まった民宿です。


古き良き日本を感じさせる食事

私が宿に着いたのは午後六時をまわっていて、すぐに夕食となりました。

囲炉裏を囲みながらの食事で、壬生さんの心のこもった料理が次々と出来上がってきます。


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↑左から川魚の塩焼き、竹で炊いたご飯、竹どっくりの熱燗、です。


竹で炊いたご飯は、私が壬生さんのブログで見かけて興味を持っているとお伝えしたところ、特別メニューとして用意してくださいました。その気持ちだけでもいつもの三倍は食事が美味しくなりました。後日、壬生さんのブログを拝見したところ、何度も炊き方の試作をしていたという逸話を知りました。その話を前もって知っていたら、五倍は美味しく食べることができたと思います。

竹どっくりの熱燗もご用意していただきまして、竹をひょいっと傾けておちょこに日本酒を注ぐわけです。

竹から日本酒が流れ出る光景を想像してみてください。なんとも風情があるではありませんか。

のちほどの宿泊料の支払いのときに熱燗が明細に載っていなかったので、これについても壬生さんの粋なサービスだったと思われます。


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↑囲炉裏に置かれた竹どっくりの熱燗はいつまでもほど良い温度を保ちます。


他にも壬生さんが捕えた野生の獣(シカとイノシシだったと記憶しますが)についても、試食させていただきました。普段食べる豚や牛と遜色なく、臭味もなく、とても美味しくいただけました。さすが調理にも精通している壬生さんです。

ここでご紹介しきれないメニューもありましたので、それは実際に訪問してお楽しみください。

囲炉裏を囲み、串にささった川魚の塩焼きにかぶりつき、竹で炊いたご飯を食べて、竹どっくりの熱燗をいただく。かけがえのない時間ではないでしょうか。


どんど焼き

翌朝は、地元行事の『どんど焼き』に参加させていただきました。

『どんど焼き』とは、地域内の正月飾りを一ヶ所に集めて燃やして、その熾火で餅を焼くという田舎ならではの行事です。そのお餅を食べることで、新年の無病息災を願います。

ここの地域では正月三が日が過ぎた最初の日曜日の早朝に隣組単位で『どんど焼き』を行っているそうです。


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↑ものすごい勢いで燃え上がっています。都会でこんなことをしたら確実に怒られます。


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↑お餅だけでなくスルメやマシュマロも焼いていました。


突然、私のような者が現れて、地域の方々は驚かれたとは思いますが、気さくに話しかけてくれました。

まだ1月の初めだというのに梅が咲いたという話や、白鳥の飛来が少ないなど今年の暖冬にまつわる話をお聞きしました。


焚き火をして餅を焼いているだけの行事の何が楽しいのかと感じた方も多いと思いますが、確かにその通りの行事です。

しかし、決してそれだけではなく、地域住民が一箇所に介して世間話をしたり、情報交換もしたりと、そこは年代を超えて交流する場所であり、コミュニケーション力を育む場所でもあります。今の日本で失われつつある『人の繋がり』を築く一翼を担っていると私は思います。

『どんど焼き』のような行事が続くことで、都会の人が失った何かを取り戻せるかもしれませんね。


田舎で暮らすことについて

民宿のオーナーである壬生さんはご自身のことを『一匹狼(=ロンリーウルフ)』と表現していました。ご自身のブログのタイトルも『田舎の一匹狼』となっています。実際にお話ししたときも『孤独』を口にしていましたが、そこにどういった意味が含まれているのか、私なりに想像してみました。

周りの協力が得られなくても一人でなんでもやる、一人でも夢を追いかける、という決意の表れでしょうか。

それとも都会から田舎へ移住したアウトローなご自身をそう表現しているのでしょうか。

はたまた単身移住をしてその土地に受け入れられることの難しさでしょうか。


真意は分かりません。


壬生さんが田舎と都会をつなぐ架け橋になるべく奮闘している姿はまさに『一匹狼』かもしれません。その一匹が本当に一匹なのかどうかは、そういった活動を周りの人間がどう支えていくか、どう協力していくかにかかっています。もちろん宿泊客として足を伸ばすだけでも活動を支える行動の一つです。

田舎と都会の結びつきが強くなり、お互いの交流が盛んになり、お互いに助け合えるような関係が築けたとき、壬生さんのブログの名前が『田舎の一匹狼』から『田舎の狼集団のボス』(すみません、私の勝手な命名です)に変わるのを楽しみにしていましょう。


一人一泊二食付8500円(居酒屋宴会コース追加1000円込み)という料金でしたが、都会で育った私にとって、お支払いした金額をはるかに超える価値のある体験になりました。

文章ではお伝えしきれないことがたくさんありますが、それは皆様ご自身でお確かめください。

都会の暮らしに疲れたとき、『農家民宿ひがし』さまのご利用をおすすめします。


関連記事 : 農家民宿ひがし – 『自分も頑張ろう』の気持ちをもらいに行こう



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