スポーツビジネスに感心する
おはようございます。
10歳から始めたバスケットボールを今でも続けている、バスケ歴26年の間瀬邦生です。
私は基本的にスポーツが好きなのでしょう。野球、サッカー、テニス、フィギュアスケートなどの放送はほとんど見ますし、テレビの前で解説者さながらに批評もしています。
そういったスポーツの競技そのものの面白さもさることながら、スポーツを取り巻く『しくみ』には本当に感心させられます。
実に巧妙に人の感動・涙を誘うしくみがあるのだと。
というところで実例をご紹介。
お正月の箱根駅伝、毎年の盛り上がっていますよね。
テレビ中継を見るたびに、箱根駅伝のしくみには「よくできているなあ」と感心させられます。
1.繰り上げスタート
一定時間が経つと、繰り上げスタートというものがあり、たすきを繋げなくなります。学校名入りのたすきを次の走者に繋げないことの「無念さ」に涙を誘われます。
2.シード権
10位以内に入れば、翌年はシード校として予選会が免除され、自動的に箱根駅伝に出られる権利です。
優勝争いとシード権争い、一つの競技で二箇所の見せ場を作り出しています。
『後輩のためにシード権を取る!』
という熱い想いが10位付近で繰り広げられます。駅伝のたすきは走っているときにつけるだけでなく、学年の間をつなぐたすきでもあるのですね。
優勝争いよりも、多くの感動と涙を呼んでいると思われる降格争い。
プロ野球にはない降格のしくみが、サッカーにはあります。
◎.J2降格争い
J1リーグでは年間順位が下位のチームによるJ2降格争い繰り広げられます。
J1とJ2ではメディアの取り上げられ方も収益も何もかもが違い、サポーターの盛り上がりもモチベーションもまた違います。
J1とJ2の間だけでなくJ2とJ3の間でも同様のことが起こります。
降格が決まったときのサポーターの崩れ落ちる姿、このしくみでどれだけの涙と感動を生んでいるのかと感心するばかりです。
そもそも駅伝は、どれだけ早く走るか、順位を上げるか。
そもそもサッカーは、どれだけ相手より得点を取り、勝つか。
勝敗だけだった競技の面白さを、しくみでさらに面白くしているのですよね。
商品を商品以外の部分で面白くすることができる。これってビジネスでも同じです。包装で商品としての価値は変わってきます。包装以外でも商品価値を高める方法は他にいくらでもあると思います。
箱根駅伝やJリーグはうまくやっているものだなとしみじみを思い、私もそんな風にうまくビジネスをやりたいと思う今日この頃でした。