地域おこしの定義や役目が曖昧だから、どう行動するか難しい
おはようございます。間瀬邦生です。
高齢化が進む地域に住む人からたまに聞くこんな言葉。
『若い人がいるだけでなんか安心する』
最初に聞いたときは思わず笑ってしまいましたが、子どもを見かけると安心する感情が私にもあり、生物として本能的に種族の繁栄を願う気持ちがあったのだなと痛感するわけであります。
さて、地方においては『地域おこし』という言葉がずっと叫ばれ続けていますが、全ての人が地域おこしに積極的ということはなく、地域おこしなんて難しいし、大変だし、そもそも日本の人口が減っているわけだし、過疎が進むのは当然のことだし、廃村だって自然に増えるわけだし、別に自分自身が普通に暮らせればいいや。
という考えの人も存在していて、それもまた普通のことだと思います。
地方の人口減少は時代の流れであり、その流れに逆らう活動は非常に難しいです。
とはいうものの、『地域おこし活動』に携わっている人からすると、そういう普通に暮らせればいいやという人も、どうにか活動に参画して欲しいと思っています。
そんなとき、
『若い人がいるだけでなんか安心する』
多くの人が抱くであろうこの感情は、人を動かすキーになるかもしれないと思いました。
あともう一つのキーとなる感情は、
『やっていてなんか楽しい』
という単純なことなのではないかと思います。
楽しいか楽しくないか。やはり人ってそういう動機で動くもので、地域を何とかしなければならないという危機意識の高い人だって、やりがいや楽しさを感じているから活動しているわけでしょう。
『どうにかしなければいけない!』という正義感は、人によっては重く感じるもので、そんな重さを感じさせないように地域おこしに巻き込むことは、地域おこしのリーダーの力量次第だと思います。
地域の幸せを生めば、それは地域おこし。
数値としての成果が出ていなくても、地域の人が楽しんでいたら、それだけでも地域おこし。
人口減少に歯止めをかけたとか、移住者を何人増やしたとか数値でわかる成果も地域おこし。
地域の人としては楽しむだけでも大きな実績、メディアや政府が求めるのは数値で分かる実績。
危機感のない地域に、数値の実績を生む方向へ働きかける必要もあるでしょう。
非難を恐れずに、地域の将来に疑問を投げかけることも地域おこしの一環。
やることは多岐にわたります。
さあ、とても難しい地域おこしをを楽しみましょう!