ビジネスの条件が揃ったとき
おはようございます。間瀬邦生です。
今日の内容は、少々感情がこもっているかもしれません。いや、こもっているはずです。書いていて、とても興奮しています。
以前の記事『小売をしてみて気付く、売れるもの売れないもの実例』で野菜販売事業をしているとお伝えしました。
良質な野菜が余っているのは勿体ないという些細な気持ちから始めた事業でしたが、三ヶ月経った今、その将来性を感じずにはいられません。
この事業には、幾つもの良い条件(≒協力者)が揃っていたのでした。
1.農家が支援をしてくれている
2.市役所が支援をしてくれている
3.広告代理店経験者の友人が支援してくれている
4.店舗を提供してくれる友人がいる
5.店舗を手伝ってくれる友人がいる
6.仕入れた野菜が売れている
7.この状況で失敗したら、私は大馬鹿野郎だ
今の事業規模はとても小さいです。それでもその小さな事業のために、1000円や2000円程度の仕入れでも引き受けてくれる農家の方々が多くいます。きっと儲けより手間の方がずっと多いというのに…。
来年から予定している私の就農の支援をしてくれる人もいます。
二拠点居住を始めて一年経っていない状況で、知り合って間もない方から受けているこの支援は、とてつもなく大きいものです。
私は契約期間の決まっている市役所の契約職員です。職員という立場上、町全体を偏りなく知ることができました。そこで手に入れた知識は、自分一人ではどうやっても手に入れられないものです。
私の仕事は自由度が高く、成果についても分かりにくいことが多いです。目に見える形の成果を出すまでには時間もかかり、それまでは忍耐の時期が続くことでしょう。そんな中で私の上長の方は、私が「報告連絡相談」を疎かにしても、(今のところ)黙認をしてくれていています。
それは私を信頼してくれていて、支援をしているに等しいと思っています。
野菜の初回の販売のとき、市役所の職員の一人が長い道のりを経て東京の店舗にまで顔を出してくれました。
そして、私は少々過激なところもあり、そこに歯止めをかけてくれていることも非常に助かっています。
店舗に掲示しているポスターや陳列のアイデアを提供してくれる貴重な友人がいます。A1サイズのポスターも、収穫タイマーも、陳列ザルも、全て彼の提案です。
彼の知り合いのデザイナーが、ポスター制作やちらし制作をほぼ無償でやってくれています。ポスターのキャッチコピーも考えてくれています。
プロが力を貸してくれる貢献度はとてつもなく大きいものです。
店舗販売において家賃は最大の悩みです。飲食店やその他店舗販売の業態の支出で一番頭を悩ませる項目は家賃支出です。家賃が店舗の足をどこまでも引っ張り、いずれ経営を破産させます。
そこを解決できる友人がいたこと、その店舗に出会えたことは最大の幸運でした。
事業において、人件費は家賃と並ぶ大きな支出です。
でも今の私に賃金を払えるほどの余裕はありません。
そんな状況の中、店舗を手伝ってくれる友人がいます。平日に自身の仕事をこなし、土日の貴重な休みを返上して手伝ってくれています。
野菜の仕入れ価格は、農家さんが近くの道の駅で売っている価格と同額かそれより少し安い程度です。決して安く買い叩いているつもりはありません。
その仕入れ価格に少々の流通手数料を乗せた価格で販売し、お客さまも満足して頂けていると思っています。
これは、農家さんとお客さまのWin- Winの関係でしょう。
農家さんとお客さまの間に立っている私も入れると、Win- Win- Winの関係とも言えるかもしれません。
仕入れたものが売れることは実証されました。
売れる商材を得られたのです。
売れると分かればもっと作ろうとしますし、人と人が繋がり、地域の中に良い循環が起きつつあると思っています。
今後の展開としてはインターネット販売や宅配事業などを予定しています。
インターネットでの販売が難しいのは分かっていますし、現在行っている店舗販売にしても大手スーパーなどライバルは多いのは分かっています。
それでも私には売れる商材を提供してくれる農家さんがいます。優秀なコンサルタントと支援者もいます。
何も野菜販売の業界で頂点に立たなければいけないということでもなく、一部の消費者の支持を得られれば確かに事業として成り立つわけです。ひとまずは私一人が食いっぱぐれない程度の稼ぎでもいいのです。
これだけの好条件が揃っているこの事業、失敗したら私は大馬鹿野郎です。
自分の置かれた状況に武者震いせざるを得ません。
関連記事:お店のお客様は『仲間』です