毎朝ちょこっと見て、ちょこっとでも元気になって欲しい。そんな思いで始めました。

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直売所所感

 

おはようございます。間瀬邦生です。

先月7月8日に、念願の直売所をオープンしました。

初夏のサツマイモ畑の除草作業、直売所のオープン、とうもろこしの収穫。まあまあ忙しい怒涛の7月を過ごしました。


そのぶん、8月は10日間くらい休暇を取り、東北と九州へ旅行に行ってきて、心身ともにリフレッシュ。

そして本日、晩夏のサツマイモ畑の除草が一区切りついたところで、夏季直売所の所感を文章に残しておこうと筆を執りました。



目次

1.初期構想から変更になったこと

┗ ① 商品の品目

┗ ② 販売時期

2.トウモロコシの価格設定

┗ ① 1本100円か150円か

┗ ② 100円で利益はあるのか

3.収穫量と売上

┗ ① 収穫量

┗ ② 売上

4.顧客分析・直売所の利点

┗ ① 顧客分析

┗ ② 直売所の絶対的な強み

5.秋からの直売所



1.初期構想から変更になったこと

2月10日の記事『直売所への意気込み』に直売所のことを書いています。そのときの構想と違ったことが2点。


① 商品の品目

「トウモロコシ、スイカ、冷凍焼き芋」の3品を予定していましたが、トウモロコシだけになりました。

スイカは、業務多忙により生産管理が間に合いませんでした。冷凍焼き芋は、2~3月の試作の段階で美味しい冷凍処理ができず、だいぶ早い時期に頓挫していました。

結果的にトウモロコシ一本で直売所を勝負することになりましたが、売上は悪くなく、これで良かったと思っています。


② 販売時期

「7月~9月」の三か月間を予定していましたが、8月15日が最終営業日となりました。

トウモロコシの種まきをずらして数回に分けて行い、7月上旬から9月上旬くらいまで収穫する計画だったのですが、計画より二週間くらい収穫が早まってしまいました。


種をまいてから87日で収穫できる品種があります。その品種の最後の種まきを6月6日に終えて、87日後だと9月1日です。ところが、8月15日には成熟し、収穫できました。二週間以上早く成熟したことになります。

「87日」というのはあくまでも春まきの場合の成熟日数であり、暖かくなってから種をまくと、だいぶ収穫が早まるようです。来年はこの点も踏まえて種まきをしなければと思います。



2.トウモロコシの価格設定

とても重要な販売価格。ましてや最初の価格設定。

途中で値上げしたら「儲けようと思って、間瀬値上げした、笑」と言われ、

途中で値下げしたら「売れないから、間瀬値下げした、笑」と言われます。

価格設定の失敗は、後々まで直売所の評判に関わります。

ギリギリまで迷いました。


① 1本100円か150円か

熟考の結果、出した答えは、100円。

スーパーのチラシを調査すると、多くのお店で7月は特売で128円。8月になるともう少し値下がりするところもあります。

スーパーには負けられません。なんてたって直売所なのですから。


100円であれば、トウモロコシに多少のキズや至らない点があっても、お客さまが不満を抱くこともないだろうという思惑もあります。

100円のトウモロコシに対しての期待値はそれほど高くないはずです。相対的に値段に対してのお客さま満足度は高くなり、商品の品質に対して苦情が出る可能性は低くなると想定しました。


② 100円で利益はあるのか

1本100円で利益は出ます。しかし欲を言えばもっと利益を出したいです。

その欲を実現する解決策も見つかりました。


「1株で2本収穫して、大きく成長する1本目を100円にし、小ぶりの2本目を50円にする」


私にとっては、おそらくこれがベスト。

2本目50円は、スーパーなどでは見かけないサイズ、見かけない価格。いわゆる規格外です。規格外とはいえ十分に食べられて、お客さまの満足度も高いはず。直売だから出来る販売方法です。


※ 1本150円やそれ以上の価格のトウモロコシを作ることもできますが、それには多くの労力がかかります。その労力分のコストを価格に乗せることは、お客さま(少なくとも私がターゲットとしているお客さま)の満足度に繋がらないと思っています。



3.収穫量と売上

① 収穫量

種を2,500個まき、2本採りを目標に摘果をしました。

最終的な集計では、1本目と2本目と合わせて2100本くらい収穫できました。

(2,500株×2本=5,000本、のように、そんなうまくはいかない)

風雨で倒伏してしまい、収穫ゼロの株は、全体の2,3割はあったように思えます。


② 売上

20万円くらいでした。

収穫序盤の方は、2本目を50円で売るという発想が思い浮かんでおらず、無料で配ったりしていました。少々販売機会を逃しました。



4.顧客分析・直売所の利点

① 顧客分析

お隣の県の栃木県ではトウモロコシのみの直売所をよく見かけていたので、トウモロコシだけである程度売れるのは予測していました。

しかし、どのような客層が買っているのかは分かりません。

観光客?地元の人?それ以外?


今回の販売で、客層データを少しは取れました。

地元の人は20~30本という単位で購入していきます。お中元とか、贈り物とか、知人へ配ったりとか。需要は高いです。1日200本くらいはあっという間に売れます。今年の生産量では、確実に地元のお客さまだけで完売でした。

近所の物産センターにほとんど出荷できず、通過する観光客にもほとんどトウモロコシを売ることができませんでした。需要に対して、圧倒的に供給が足りてないということが分かりました。

嬉しいデータです。


② 直売所の絶対的な強み

私が感じた直売所の一番の強みは、市場に出荷するより安く生産できること。つまり大幅なコスト削減ができることです。


まず、出荷調整にかかる時間がほぼゼロです。市場出荷のサイズ別に箱詰めしたり、道の駅用に袋に詰めたり、虫がいないかチェックしたり。こういった作業は全て不要になります。

私の販売では、そういった作業をすべて省いた状態で、1本ずつバラで木箱の中に置いて販売しています。あとはお客さまが自分でトウモロコシを選んで、(無人販売のため)料金箱にお金を入れて、持ち帰ってくれます。


次に、農協や道の駅の販売手数料もゼロです。

私とお客さまの二者の直売なので、当然ですね。


そして商品を農協や道の駅に運ぶ時間もゼロ。

運送コストもゼロです。


細かいことですが、段ボールやビニール袋といった出荷資材のコストもゼロです。


販売にかかる費用がゼロゼロづくし。

直売所の整備にお金はかかっていますが、あっという間に取り返すことができそうな勢いです。



5.秋からの直売所

秋は10月から、サツマイモの収穫に合わせてオープンします。

青果としてサツマイモを販売しつつ、焼き芋を販売しつつ、サツマイモの焼き菓子も販売しつつ、という運営で予定しています。

そして秋は有人販売。

またどんなデータが取れるか楽しみです。



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