実践者が語る、ローカルのひらき方
おはようございます。間瀬邦生です。
先日、ウェブのトークイベントに参加しました。4人の経営者が会社で実践している地方ビジネスについて、報告をするという内容です。
『実践者が語る、ローカルのひらき方とその先の話』
というタイトル。
地方ビジネスの成功事例をしっかり学ばせていただきました。実績を残している人は、やはり説得力がありますね。
以下、内容をまとめます。
この発言をしていた経営者の方の実績の一部を紹介します。
マンションのオフィスの使えそうなゴミを集めて、展示・コミュニケーションイベントを企画。そのオフィスで働く人同士の交流を促すというもの。家族を連れてのイベント参加もあり、思いもよらなかった人との交流、新しい関係性を生んだとのことです。
職人の作った商品を集めたオンライン販売会を開催。これにより作り手と使い手の新しい関係が結ばれることになりました。
というような事業を展開しているようで、要はイベント企画会社なのではありますが、ちょっと普通のそれとは違うようです。
「人と人との関係性をずらす」
「立場の違う人に関係性をもたせる」
という言葉が印象的です。興味深い切り口で事業を展開していると思いました。
デザイン会社の経営者の言葉です。
意味は、
『広義のデザイン視点を持ち、その土地の資源を活かした最適な事業を行うことで、地域のあるべき姿を導くこと』
たんなる商品デザイナーであるだけでなく、地域のデザイナーであるべきだ。
という想いが込められているように思えました。
多くの商品デザインを担当していると、職人さんの知り合いが増えてきます。すると、ある職人さんが、違う職人さんと繋いで欲しいと言ってきたのだそうです。
デザインの仕事をとおして産地が繋がりだし、お互いに学びだすという現象が起きているそうです。
かっこいいデザイン、かっこいい写真、かっこいい映像、それらのかっこいいに何十万円もかける必要があるのでしょうか。
職人さんのたどたどしい説明の方が、かっこいいパッケージより消費者の共感を呼んでいると感じた瞬間があったそうです。
今求められている「デザインすること」は、リアル感なのではないかと。そういうことを仰っていました。
登壇者の4人は皆、情熱と、デザイナースキルと、経営者の力を併せ持っているように思えます。
本来の仕事である商品のデザインをして終わりではなく、販路の開拓まで一緒になってやっているそうです。展示会に立って、職人さんと一緒に商品セールスもやっていて、そしてその先の未来も考えて。
私もこうありたいものだと。そう思います。
というところで、今日はこのへんで。