農家がもたらす高齢者の3つの幸せ
おはようございます。
おばあちゃんの笑顔と日々向き合っている間瀬邦生です。
今まさにサツマイモの収穫の真っ只中で、晴れの日は畑へ、雨の日は家で出荷用の箱詰めの毎日を送っています。数名のパートさんの助けを借りながらの日々。なんかみんな楽しそう。
「農家って実は高齢者を幸せにしているんじゃないか?」
今日はそんな話題です。
家でやることなくテレビを見ているだけより、外に出て働く方が心身ともに充実するのは間違っていないはずです。
人とおしゃべりしながら、適度に体を動かすというのは、健康的なことに思えます。
商品にならない野菜を、従業員は持って帰ります。農家にとっては不要なものでも、普通の人にとっては大喜び。翌日にその御礼としてお菓子を持ってきてくれたり、昼食のおかずを作って来てくれたり、価値のあるものに変わって返ってきます。
御礼を返してくれるということは、それだけ喜んでくれているのだろうと実感できる瞬間です。
70歳になっても80歳になっても、お金をもらうことは嬉しいようです。
歳を取ると、できる仕事は減っていきます。できる仕事がなくなり、どこにも働き場所がなくなったとき、人は自分の存在価値を感じられなくなってしまうのではないでしょうか。
お金生み出すということは自分の存在価値をハッキリと認識できる行為。
働けることは幸せなのです。
※余談ですが、都道府県ごとに定められている最低賃金より安い賃金の高齢者が農業界にはいるそうです。でも高齢者の方々は最低賃金など関係なく楽しく働いているそうです。
歳を取ると最低賃金に見合う働きができなくなります。それによって仕事がなくなるというのは、とても悲しいことです。
時給600円の仕事しかできなくなったとしたら、600円の仕事でもしたいと思うのが人というもの。それをうまく提供しているのが農家なのかもしれません。
パートのおばあちゃんの笑顔。
どんな小農でも「社長!」と呼ばれます。確かに経営者のはしくれではあります。
ちょっといい気になっちゃいますよね。
誰よりも幸せを感じているのは、きっと農家自身です。
小さくても多くの経営者が誕生して、多くの幸せを感じることができる社会。そんな社会を目指していきたいと思います。