クラウドファンディングで得たもの
おはようございます。間瀬邦生です。
2019年9月24日から11月30日の期間、クラウドファンディング「常陸大宮ナスの町プロジェクトのための食品加工施設を作りたい!」で、100万円を目標に支援を募っていました。
何とか目標を達成できましたが、「何とか達成」の「何とか」という単語を使うに相応しい達成でした。
本当に、何とか(ギリギリの)達成です。
背伸びした目標だったでしょうか。でも背伸びくらいが成長には丁度良いという人もいます。
とにかく得たものが大きい約2か月間でした。
プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/27814
1.資金
2.支援者
3.仲間
4.感動
支援金が入る見込みで話を進められたことで、私はプロジェクトの構想・計画に充てる時間を得ることができました。計画を練ることと資金集めを同時に進められたことは非常に大きなことでした。
計画から実施まで2年かかるプロジェクトを1年に短縮できたと思います。
2年がかかりで日給1万円くらいの仕事を地道にやれば、支援額とほぼ同額の金額は得られたでしょう。しかし、その地道な仕事はお金のための仕事であり、お金以外には何も生まないもの。
クラウドファンディングは、資金以外の得たものにも非常に大きな意味があり、その点は後述2~4にてお伝えします。
クラウドファンディングを通してネット上に公開することは、私のやる気と決意を信じてもらう大きな助けになりました。
それまで深く話す機会のなかった人と、クラウドファンディングを話題に話すことができました。電話でまず伺う日時を決め、実際に伺って面と向かって話せたこと。目標がないと本音で語るのはなかなか難しいものです。
市議会議員であったり、地域のキーマンであったり、クラウドファンディングを通して人脈が増えました。考えを知ってもらえただけでも人間関係を一歩前進させたことになります。まして支援金を頂ければ尚更です。
そして、まったく予想できなかったのが、古くからの知人が潜在的な大きな支援者だったことに気付かされたこと。
達成不可能と思われたそのとき、プロジェクト最終日に大逆転劇を演出してくれたのは、長い付き合いの友人たちでした。
同業の農業経営者の方も、思いがけずクラウドファンディングの動向を気にしてくださっていました。
私の心に響いた言葉を3つご紹介します。
「勉強会での加工品開発をやりたいという話を行動に移したんですね。言うことは簡単でも行動を起こせることはすごいこと。リスペクトしています!」
そう言葉をかけてくれたのは、農業の勉強会などでたびたび顔を合わせることはあるものの、それほど会話ができなかった期待の若手農業経営者のA氏。農業という分野において何歩も先を行っているA氏との距離が縮まった気がしました。
「何かやる前に、今度からはオレにも話してくれよ。何か助けられることもあるかもしれないからさ」
そう言葉をかけてくれたのは、移住就農者で私と近い立場のB氏。その言葉からは今回のプロジェクトへの協力の意思を強く感じられました。実際にB氏には施設の天井・外壁工事を格安で請け負っていただくことになりました。
「大宮地区のナス農家に栄えあらんことを願って」
これは実際に会って聞いた言葉ではなく、支援をいただいたときに残されていたメッセージです。ただこの一言とともに多額の支援を送ってくださりました。
支援者や仲間との距離を縮めるきっかけとなったクラウドファンディング。
たった一度会っただけの人が、私の催促メールの僅か9分後に支援をくれたこと。
同じ場所で出張販売をしているという縁だけで、出会って間もない私に支援をくれたこと。
惜しげもなく大金を出し、私を後押ししてくれる人生の先輩方。
それらの1つ1つが私に感動を与えてくれました。
総括しますと、私のクラウドファンディングで得られたものは、支援者・仲間・感動、予想を上回る大きなものでした。
支援金だけは予想を下回る大苦戦でした。
以上です。
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