事業を起こす者として、働く人の幸せを考えることを学んだ
おはようございます。間瀬邦生です。
今年の4月から完全なる個人事業主になりました。
勤めによる収入が途絶えたため、お恥ずかしながらお金には困っています。
本業の空いた時間で少しは日銭を稼ぎたいと思い、週に2日程度のバイトを決めました。
しかし、出勤2日目に辞めることを決断しました。
2日間で私が学んだことをご紹介させていただきます。
1.ことの次第
2.私とバイトリーダーの違い
3.支配人とバイトリーダーの違い
4.学んだこと
このたび始めた週2回のバイト。数か月勤めたのちには、その仕事全体を「業務委託」してもらえるという提案を受けていました。委託されれば、仕事のシフトも給料も自身の裁量。自由度の高い仕事が実現できます。
出勤1日目
バイトリーダーから歓迎とは程遠い言葉ももらいました。
「サービス業だから土日祝日は出勤して当たり前。GWは全部出勤。それができない人間は必要ない」
「土日両方出られないのなら、キミに辞めてもらうよう支配人に言うから」
「サービス業は客の入る土日が稼ぎどき。土日の忙しい勤務を頑張った人間だけが、楽な平日の勤務もできる」
「キミもほしいもを作っているなら分かるだろう。ほしいもシーズンではない6月にほしいもを作りたいってバイトが応募に来ても雇えないだろう」
とのこと。
この話は、(バイトリーダーや私の雇い主である)支配人の言っていたこととはまったく違っていました。寝耳に水です。
出勤2日目
1日目に言われたバイトリーダーの考えを踏まえて、私の勤務案を伝えました。
「一週間のうち、金曜日と土曜日の2日出勤でどうでしょうか」
と。
バイトリーダーは平日3日と土日2日の5日勤務です。平日1日と土日1日の2日勤務であれば、問題ないであろうと踏みましたが、
「だから、金曜日はいらないんだってば。土曜だけでいいよ」
GWに田植えをするので、休みたいとも伝えました。稲を注文しているので、苗の受け取り日の変更は難しいのです。でも、
「田植えの日を変更しろ」
の一点張り。
出勤2日目で、私はもう諦めました。
土日の両日を仕事に費やす気はありません。
バイトリーダーは生粋の職人です。
サービス業であれば土日出るのは当たり前という考えは絶対に譲りません。
でも私には、副業のつもりのバイトに自分の土日祝日を全て割く義理はないと思っています。給料も茨城の最低賃金です。
この点、両者の間には埋まることのない隔たりです。
支配人には、私の勤務希望は伝えありました。
私の本業は農業であり、そちらを優先しなければいけないということ。
そのためのシフトを組むのもやむを得ないこと。支配人としては人手が足りないので、私が働いてくれるだけで助かるということ。
残念ながら、それはバイトリーダーには伝わっていなかったということ。
たとえ伝わっていたとしても、バイトリーダーとしては承服できない内容で、おそらく従わないだろうということ。
人手不足な仕事で、バイトリーダーに辞められては困るので、支配人は強く言えないということ。
バイトリーダーを支配人は制御できていないということ。
私が思うに、支配人には「人を増やすことで、土日のシフトを分担して回せるようにしたい」という思惑があります。
しかし新しく入ってくるバイトに対して、バイトリーダーが自分の考えを押し付けていることが常態化しているようです。
私に土日出勤を強いてくるバイトリーダーを見て、大切なこと学びました。
「悪い仕事は人を不幸にする。どんなに儲かる事業であっても、そこで働く人が苦しむ事業では継続できない」
事業内容が、お客様の求めるものであるかは非常に大切です。
そして同じくらい大切なことは、その事業者側、つまり従業員が求める働き方でもあること。
土日祝日の出勤がOKな人もいます。
家族との時間を大切にするため、土日は休みたいという人もいます。
仕事に対する希望は人それぞれ。それはそれでいいのです。
ただ、仕事を共にする仲間の多くが土日勤務を望まないとしたら、土日は働かない事業にすること。それが叶わないなら、土日の出勤はシェアし負担を分散する体制にすること。
幸せな事業とは、お客様と働く人、両者が幸せになれる事業。そこまで考えて事業を始めなければなりません。
当たり前のことですが、我が身にふりかかって、ようやく強く意識できるようになれました。