個人事業主の壁は「協力すること」
おはようございます。間瀬邦生です。
私が会社に所属していたのは10~11年間くらい。数回の転職も経験しつつ、ほぼシステム開発を担当するプログラマーの仕事に就いていました。
そんな会社員時代を振り返ると、当時培ったノウハウが今の自分の仕事ぶりの基礎になっているとよく思います。色々なことを学べた大切な時期でしたが、定年までやり通す仕事ではないと思い、スッパリ辞めてしまいましたけどね。
個人事業主は「個人」というくらいですから、個人で完結できる仕事をすることが多いのですが、やればやるほど誰かと協力したくなります。会社に頼ることのできた会社員時代が懐かしいです。
・自分で何かをやりたい
・他人の指示で仕事をしたくない
・人間関係の煩わしさから解放されたい
・自由な時間を持ちたい
等々。理由は人それぞれですが、要は会社(組織)に所属したくないんです。
・作業分担ができず、作業の効率が悪いこともある
・苦手な分野の作業をやることもあり、その場合はなおさら効率が悪い
・大きな仕事はできない。大きな仕事は企業に取られる
・一人で仕事をしていると鬱になることがある。モチベーションの維持が難しい
等々の悩みを抱えている個人事業主は多いようです。
フリーランスの友人と話をすると、仕事内容の愚痴は少ないですが、収入の低さはよく愚痴ります。個人の一番の弱みは大きな仕事が回ってこないことだそう。
大きな仕事をやるためには、誰かと協力するか組織に所属しなければならないのは分かっているんです。
仕事の質を上げるために協力は不可欠なのは分かっているんです。
でも、協力が苦手だからフリーランスを選んでいる自分自身も分かっているんです。
分かっていても行動にするのは難しいことでもあります。フリーランスとはなかなか現代社会に適応できない人間が多いのかもしれません。
我が強く、独立自尊の気概を持つ個人事業主、フリーランスの人はどういう道を歩めば良いのでしょうか?
やはり「個」は維持しないといけないでしょう。だから「個」は残します。
その「個」の枠組みで仕事をしつつも、いざ何かあれば(大きな仕事があれば)集合して「組織」に変化する集団になるしかありません。
もちろん人間関係に苦労しない気心の知れた仲間同士で。
WEB開発だと、WEBデザイナー、プログラマー、イラストレーターなど、違った技術を持った人間が関わってこそ、良いサイトが作れます。稀に全てを兼務できるスペシャリストがいますが、そういうケースは例外です。
農業だと、ナス・ニンジン・サツマイモ・長ネギ、それぞれで自分の主力作物を持ち、その販売などでは主体性を持ちます。一方で、販路拡大の営業活動や複合的な商売では、連携するのです。大手スーパーに卸したり、レストランを作ったり、大きな事業を立ち上げる場合などです。
きっと幸せな生活を送っている個人事業主は、会社員よりもずっと協力しています。会社という枠組みのない環境で仕事をしているからこそ、協力を意識しています。
協力しつつも、仕事の基本は「個」であるから、「個」としての強さを失わず、「個」としての自由を享受しています。
近すぎず遠すぎない共同体。
個人事業主だからこそ、より「協力」を意識しないといけないと思う今日この頃です。