アレがアレでアレなわけだよね。で通じる社会がなんか素晴らしく思える
おはようございます。間瀬邦生です。
日本人ははっきり言わない民族で、『はい・いいえ』も遠回しな言い方で表現することが多いと思います。
特に相手に嫌な思いをさせる回答をしなければいけないとき、どういう言い回しがいいのかと悩むこともあるはずです。
そんなとき、田舎の人が頻繁に使った『アレ』をご紹介します。
『あっちの方に車を停めてもいいですか?』
と訊かれたときのことです。本来であれば、あっちの方には停めて欲しくありません。柔らかくその気持ちを伝えたいときに以下のように返していました。
『あっちの方に停めるのはアレなのですけど、どうしてもアレってことでしたら、アレしてもらってもいいですよ』
横で聞いていた私としては、アレが連発していたので正確には何を指しているのかよく分かりませんでしたが、相手の気持ちを気遣いつつも、あっちの方に停めて欲しくないという意図はちゃんと伝わっていました。
『アレ』の高等な使いこなしには恐れ入りました。
これは田舎の人だけが使うということではないのかもしれません。
でも、田舎では『アレでアレだよねー』というのが聞いていてしっくりきます。
ほっとしつつ、勉強にもなった出来事でした。