地域おこし協力隊に対して地域の人はどう思っているのか?
地域おこし協力隊の思い、地域おこし協力隊を採用した自治体の思い、地域おこし協力隊を受け入れた地域の人の思い、三者三様の思いがあり、お互いに対する期待や不満もあると思いますが、本日は地域おこし協力隊を受け入れた地域の人がどう思っているのかについて考えてみます。
地域おこし協力隊の制度については賛否両論です。
私は、どれだけの人が賛成でどれだけの人が反対なのかという割合も分かりませんし、その意見の全てを熟知しているわけでもありません。
ただ、以下のような意見を耳にしたので書くことにしました。
『都会から来たから何かできるって思っているとしたら大間違い。地方を甘く見ないで欲しい』
『あっという間に任期を終えて、はいサヨナラって、地域を去っていった人をいっぱい見ている』
『地域おこし協力隊は税金の無駄』
似たような意見は2chでも見かけました。
これらの意見は、地域おこし協力隊でもなく自治体でもなく、主役である地域の人の意見です。今後地域おこし協力隊になろうとしている人が知っておくべき意見だと思います。
厳しい意見かもしれませんが、このような感情を抱いている人がいるということを知った上で仕事を進めていくと失敗も少なくなるでしょう。
そんな厳しい意見の反面で、
『一緒に何かをやっていこうじゃないか!』
という期待を抱いてくれている人もいます。
厳しい意見で自分を戒め、優しい意見を励みにして頑張って欲しいと思います。
地域おこし協力隊とはどんな立場なのかを考えてみます。
名称に『協力』という単語が入っています。単語の意味から考えると、協力とは力を合わせるということで、決して主導して行うことではないでしょう。どちらかといえばサポートや支えるという意味が強いように思えます。もちろん主導しても良いのでしょうが、世間一般で使う『協力する』『協力会社』といった単語には自らが率先して行うという意味は薄いように思えます。
と考えると、
『何かを成し遂げる!』
という隊員の強い使命感は、地域に対して自分の意見の押し付けになる可能性もあり、注意が必要と思われます。
そもそも、それまで地域で何の努力もしていない人が地域おこし協力隊として突然現れて、(上から目線で?)こうしたら良いとかああしたら良いとか言っても、普通の人であれば腹が立つに違いないですよね。
自分の置かれている立場を理解するとともに、はやる気持ちを抑えて、気楽にやることも大切。そんなバランス感覚が肝要なのかもしれません。
※ 最後に
今回の内容は以上になりますが、誤解を招かないように繰り返し書いておきますと、上記の意見はあくまでも『耳にした意見』であり、その実態については皆様でご判断くださいますようお願いします。