地域おこしの障害は「捨てられない」こと
おはようございます。間瀬邦生です。
地域おこしがうまくいかない原因の一つに、「捨てられない」ことがあります。
何故、捨てられないことが地域おこしと関係あるのか、私が感じたことをお伝えします。
そもそも地方で起こっている衰退とは、一次産業の衰退、地方の人口減少などです。
地域に人がいなくなると、自然を管理できなくなります。自然を管理できないと田畑は耕作放棄地になり、人圧の減ると、有害鳥獣(イノシシ、シカ等)は人里にやってきます。
農作物は荒らされ、一次産業を生業としている人は困窮しています。
かつての日本人は、耕地を広げるために山の奥へ奥へと開墾を進めました。
奥の耕地は管理が困難で、管理に多くの時間もかかります。
人が減れば、必要な耕地も狭くて済むので、かつて広げた山奥の耕地を維持する必要はなくなります。でも、人は一度広げた領地を維持しようとするもの。それが生活の負担となり、無駄な仕事を生んでしまいます。
土地を捨てられないことが、自身を苦境に追い込みます。
突出した人間は煙たがられます。突出するとは、周りと違った意見を言ったり、現状を変更する動きをしたりすることです。
周囲との協調が非常に重要な田舎において、個性を出すというのはとても勇気のいることです。
上司と気が合わなかったら辞めればいい会社とは違います。都会のように簡単に引っ越しできるのとも違います。
ことを起こして失敗したら、ほれ見たことかと嘲笑されます。地域で死ぬまで語り話として言われ続けます。
反対を恐れず、地域の復興の旗印を掲げて、実行に移すのは大変なことでしょう。
山奥の土地は諦めて集約し、生産効率を上げる。
人にどう思われてもいいと腹をくくる。体裁を捨てる。
失敗することを恐れない。
そうすると、チャレンジできる。
地域おこしの重要な第一歩を踏み出せます。
ついでに今までの人の好き嫌いのこだわりも捨てる。
地域は狭いコミュニティで、付き合いが長くなると人の好き嫌いも生まれる。でもそんな好き嫌いは捨てる。呉越同舟、嫌いだった人とも協力する。
そうすると、地域おこしはうまくいく。
地域おこしだけではなく、こだわりを捨てることで大きく前進するのはよくあることのように思えます。