組織で必ず発生する問題の解決方法
おはようございます。間瀬邦生です。
このたび地方暮らしを始めるにあたって、友人から多くのアドバイスをもらいました。
田舎のこんなとこが問題であるとか嫌いであるとか非常に貴重な意見ばかりであり、そういう話を聞いていると、『どこかで聞いたような話だな』と思うわけで、人が集まるとどこでも同じようなことが原因で問題が起きるのではないでしょうか?
1.田舎だとこんな問題
2.都会だとこんな問題
3.原因は『否定したいという性質』
4.『否定したいという性質』は麻薬のように人を腐らせる
5.解決の基本は、人の『刺激を求める性質』を満足させること
『もし間瀬が地方に移住したら、表面的に歓迎していても心の中では決してよそ者を歓迎していない。そこを踏まえておく必要がある』
これは友人のアドバイスの中でも印象的な言葉です。
地域に認められるか、信頼を得られるか、という問題に直面するでしょう。
人は異質な存在に本能的に警戒心を抱くものです。変化を恐れる精神が働いてしまうのですね。こういった問題は人の性として仕方のないことに思えます。
都会にいたとき身の回りによく起きていた問題として、会社という組織を例に挙げると、
『新人のくせに生意気だ。あいつの貧乏ゆすりが気になる。喋り方が気になる。キーボードを叩く音がうるさい。仕事が遅い』
こういった不満は必ず出てくるものです。
田舎でも都会でも、組織が大きかろうと小さかろうと、日常的に起こっていることなのです。これらの問題の原因は人のある感情に起因していると思われます。
上記2つの人間関係の問題はまったく同じ原因です。
それは誰かを否定したいという感情から生まれています。
自分に自信がないから、警戒心が強くなります。
自分に自信がないから、嫉妬・ひがみがおきます。
自分に自信があれば、他人を受け入れることに抵抗を覚えることはないし、他人の欠点も気にならなくなります。
しかし自信のなさをすべての人に克服しろと言っても難しいでしょうから、それを踏まえて解決策を練っていかねばなりません。
人は平穏で安定した生活を望みつつも、安定してしまうと刺激を求めてしまうものです。
周囲に娯楽施設などがあれば、刺激のはけ口はそっちへ向かうこともあります。しかし田舎だとそうはいきません。すると周囲の異常や変化を楽しむしかなくなり、ちょっとしたことでも大げさに面白おかしく言うことにもなり、それが発展して悪口や陰口を叩くという行動につながります。
『どこどこちゃんが誰と付き合った。誰が就職した。転職した。知らない人がきた』
田舎は変化が少ないものですから些細な変化もあっという間に広がっていきます。他に話題がないので仕方がありません。
そういった話が本人に伝わったとして、決して良い気持ちになるはずはありません。
話している当人たちはその点を十分に理解しつつもやめられません。
悪いと気付いてはいてもやめられない。
麻薬のようなものではないでしょうか。
こういった問題はコミュニティが『停滞している』ときに起こります。
人は単調な生活に変化を加えたくなるのです。プラスの方向へ進めないなら、マイナス方向へ進みだします。その場でぐっと留まれないのが人というものです。
となると、プラス方向へ導く必要があり、それは『共通の目的・目標を指し示すこと』でしかないのです。
目的に向かって動いているとき、細かい不満は気にならなくなります。
それまでいじめが起きていた会社でも、いじめどころではなくなりすべての人が目的に向かって猛進し始めます。
その『目的・目標を指し示すこと』ができる人が指導者だと私は思っていますが、指して導く者。まさにその字のとおりです。
余談になりますが、地域行事や消防団など、その本来の目的以外にも『結束して同じ方向を向く』という多大な効果をもたらしているのだとしみじみと思いました。
また歴史を振り返ってみても、内に問題を抱えたときに政治家は戦争を起こして国民の注意を外に向けるという常套手段があります。これと同じ原理が身近でも働いているだと痛感しました。やはり行きつくところは同じなのですね。