もっとも価値のある一万円の使い道
おはようございます。間瀬邦生です。
今日は私が人生で経験した「もっとも価値のある一万円の使い道」についてお話させていただきたいと思います。
まずは友人の話をご紹介します。以下、ご覧ください。
「子どもの頃から親と一緒に食べに行っていたラーメン屋さんが、ついこの前お店をたたんでしまったよ。私がその店の前を通ったのが店の最終日でさ。その貼り紙を見たら、もういてもたってもいられなくなってしまってね。近くのコンビニで封筒を買って、ピン札の一万円も用意してさ、今までの感謝の気持ちですって、そのラーメン屋さんのご主人に渡したんだ」
この友人は自身で飲食店を経営しており、飲食店経営の苦労も知っています。同業者として何か感じるものがあったのでしょう。
その一万円には、友人の幼少期から今までの三十年間の想い出や、ラーメン屋さんのご主人に対する「おつかれさま」という気持ち、その他色々なものが込められていたのでしょう。
また受け取ったご主人も、三十年間の苦労や感動が心の底から涌き出てきたのではないでしょうか。
それらの思い出を言葉だけでなく『形に見える物』として表現したことは大きな価値があり、ご主人の人生が社会に痕跡を残したということの証明となったのではないでしょうか。
私は十二年間、同じ美容師さんに散髪をしていただいています。
その方がこのたび独立開業を果たしまして、お祝いとして一万円をお渡ししました。
友人の真似事ではございますが、偽善と言わずに温かく見守ってください。