直売所への意気込み
おはようございます。間瀬邦生です。
少し前に、就農して4年間の軌跡(2)食品加工『もうすぐお店ができる』の記事を投稿しました。
そして、そのお店のオープンが今年の7月にほぼ決まりました。
(お店とは直売所のことで、以下、直売所と表記します)
本日は、直売所運営の方向性について整理するつもりで書きます。
1.直売所運営で絶対に注意すること!
2.直売所の役割
┗ ① 商品を売る。そして、農園と自分を伝える
┗ ② お客さまと直接交流できる
3.売るためにやること
┗ ① 商品力
┗ ② 集客・広告
4.商品予定
5.直売所の次
やりがちな過ちがあるので、最初にここで宣誓しておきたいことがあります。それは、
「直売所の運営を疎かにしない!」
やると決めたからには疎かしないのは当たり前のことですが、人は慣れていないことに対してどうしても後回しになり、それから逃げてしまう傾向があります。
慣れていないことや苦手なことに取り組むには、大きなパワーが必要になります。
生産(=畑仕事)が忙しいを言い訳にして、販売(=今回の場合では直売所運営)を疎かにすることは、農業者あるあるなのです。
私の場合はJA出荷という最終的な販路があり、その甘えがどこかにあります。
「直売所では、売れなくても良い」という甘えた運営は店の雰囲気に現れ、商品に現れ、自分の接客態度に現れます。
私が一番注意しなければいけないことは、まさにそこです!
① 商品を売る。そして、農園と自分を伝える
直売所の役割として商品を売るのは言うまでもなく、それ以外にJA出荷や道の駅販売ではできないことがあります。
それが、農園の様子を伝え、生産者である自分を伝えることです。
この農園はどういった特徴があるのか。
こだわって作っている野菜なのか。こだわってない野菜でも良く、こだわってないことを伝えれば良いと思います。こだわってないのは、考え方によっては手抜きということではなく、「エコ・省エネ栽培」だったりします。それもまた個性です。
情報をしっかりと伝えることが大切だと思います。
もし、野菜の品質に他との差がないとしたら。
その次に購入を決める要因となるのは、作っている人物なのかなと思います。
素敵で憧れるような人や、自分と似たような性格の人から買いたいと思うものです。
SDGsのような価値観や地域への想いなど。そんな考え方を伝えることも大切かもしれません。
② お客さまと直接交流できる
お客さまは神様だとまでは言わないまでも、お客さまに商品を買ってもらえるから生きていけると、いつも感じています。
詳しくはこの記事『個人事業と感謝の習慣』にて。
お客さまは、プロスポーツで言うところのサポーターとも言うべき存在。
ましてや辺鄙な直売所にまでわざわざ足を運んでくれるのは、熱狂的なサポーターです。
熱狂的サポーターが購入してくれるという安心感があるからこそ、生産に力を注ぐことができますし、その販売利益で新規開拓や新規事業に取り組むことができるからです。
熱狂的サポーターは本当にありがたい存在です。
直売所は、一方的なHPやブログの発信でもなく、SNSでもない、リアルでのコミュニケーションの場となるのです!
① 商品力
辺鄙な場所にある直売所なので、そこの商品には特徴を出さないと生きていけないでしょう。方向性としては、「規格外品の格安な商品」と「原材料割合たっぷり濃厚の加工食品(スイーツ)」の2種類に特化しようと思っています。
農家の強みを生かした道しかありません。
さて、ここでちょっと個人的な意見を言わせていただきますと、最近のモノの売り方には、少々不満があります。
ここ数年で商品を良く見せる技術が本当に発達したように思えます。写真・映像の撮り方が、実物と比べてほとんど詐欺のようなものがあります。
実際はたいしたことのない商品。美味しそうな商品に見えるけど、実際見てみると、実際食べてみるとそれほどでもない商品。
どんなに良く見せることができても、商品の品質が伴っていないものは売れなくなります。
だから商品の品質には絶対に手を抜いてはいけないです!
② 集客・広告
農園の情報や商品力が大切と散々言っておきつつ、それを伝える手段もやはり重要です。
それらをいったいどうやってうまく伝えるか?
集客・広告に関しては、大きく2つに分けて考えています。
それは、実店舗集客と、インターネット集客。
実店舗集客としては、目立つ看板を立てる。大量ののぼりを立てる。駐車場を整える。花壇を綺麗にする。車の運転中の通りすがりでも、商品と値段が分かるようにする。初めての人でも入りやすいお店にする。パッと見ただけで、そのお店の「やる気」が伝わるようにする。
車を停めて立ち寄ってもらえたら、入って来てくれたお客さまに安心と親しみを感じてもらえるようにする。
私が店に立ち接客するのも方法の1つ。
私が立たなくてもどうにかして伝えるようにもする。テレビを置いて動画を流す。生産者チラシを置く。
とにかく、盛り上げる。辺鄙な場所のポツンと青空直売所に車を停めて良かったと思えるお店にする。
と、こんなところでしょうか。
インターネット集客は、実店舗集客でやっていることをそのまま伝えれば良いと思っています。
農園のあんなこんな動画を作った。商品を増やした。花壇を綺麗にした。今週は特売をする。
実店舗で新しい取り組みをして、それをインターネット上でも周知させていけば良いだけだと思っています。
・7月~9月 … トウモロコシ、スイカ、冷凍焼き芋
・9月~翌3月 … サツマイモ6種(紅あずま、紅はるか、シルクスイート、種子島紫、ほしあかね、あまはづき)、焼き芋、サツマイモのパウンドケーキ
・12月~翌3月 … 干しいも
さらっと紹介することこんな感じです。
他に知り合いの農家さんの出品も期待できそうで、季節によっては、その農家さんのお買い得な野菜が出てくることもありそうです。
直売所という実店舗があると、店番しつつ発送用商品の準備をするなど、多角的に仕事時間を利用できるようになりますので、ネット販売にも力を入れていけたら良いなと思っています。
ある程度売れるようになれば、それはお客さまの評価を得たということにもなり、その実績を武器に、スーパーに直接卸すなどのバイヤー様への営業もかけることができるようになると思います。
直売所にお客さまが付いてくれば、新商品を直売所のお客さまに直接セールスするということもできます。
先のことを考えると笑われると言いますが、そんな広がりもちゃっかりと期待している直売所。全力を投入です!