商売人はタダで貰わない、売らない
おはようございます。商売人一年目の間瀬邦生です。
冬期の主力商品「ほしいも」の販売に精を出した3ヶ月間。
個人事業主一年生の私は、商売のイロハも分からないわけで、学ぶことは多くありました。
地元の商売人の先輩とのやり取りで気付いたことを少々書きます。
商品を売るとき、常連さんやたくさん買ってくれた人には、ついついおまけをしてしまいます。
ですが、そのおまけを断る人がたまにいます。
それは、自身でも商売をしている人です。
商売人の多くは、おまけだろうとタダで受け取ることはしません。おまけとはいえ、その商品の重みを知っているからです。商品には作り手の時間が費やされており、そこにタダのものはなく、お金に換えるべきものだと思っているからでしょう。
一方で、サラリーマンや主婦は、ほとんどの人が喜んで受け取ります
勿論、サラリーマンや主婦にも受け取らない人はいますが、それはきっとたんなる「遠慮」。それほど深く考えていないはず。
商売人が受け取らないのは「商売人の心得」だから。その心得を私に諭すように、おまけを断ります。
たんに私がお金に困っているということが分かっていて、私の立場より近いからともいえますが。
まあ、その点を分かるのは、やはり商売人ですね。
それからというもの、商売をしている人を相手におまけはしないことにしました。それはお互い暗黙の了解。
おまけばかりしていると、お客さんはおまけを期待するようになる。結局おまけ目当てのお客さんばかり集まってしまう可能性もある。
商売人の友人が言っていたのですが、価格で勝負するのは下策。
価格はそのまま、価格以外の何かで差をつける。それは自身の負担が限りなくゼロでも、お客さんにとっては価値のある何か。
サラリーマンの立場では分からなかった「商売人の立場」をまた一つ知った一年でした。