二拠点居住をして三か月経過後の感想1
おはようございます。間瀬邦生です。
二拠点居住を始めて三か月が経過しました。
三か月で私が体験した地方暮らしのちょっとした幸せや感じたことを掲載させていただきます。
久しぶりに帰った家を何気なく歩くと部屋かトイレか廊下かどこかに必ずクモの巣が張られており、
「ぶはぁっ!」
と顔あたりにクモの巣がひっかかり、生物界の洗礼を受けます。
四月から五月にかけてはウグイスの鳴き声がものすごくて、朝なんかはその鳴き声で目を覚ますこともしばしばでした。鳴き始めて早い時期は鳴き方が下手なウグイスもいるそうで、だんだんとうまくなっていくそうです。
そんなウグイスが落ち着いてくると、続いて五月の中旬頃にはカエルがものすごい勢いで鳴き始めました。
そして六月にはキジもよく飛んできて鳴いています。
都会にはない季節感でした。
これは教育されているのでしょうか。地元性でしょうか。はたまたスーパー小中学生の誕生でしょうか。
知らない小中学生が私に対して『おはようございます』『こんにちは』と挨拶をしてくれることがよくあり、まったく恐れ入ります。
『草刈り』と『イノシシ』の話題性の大きさには脱帽です。
五月の後半くらいからは雑草がものすごい勢いで繁茂してきます。梅雨の時期にもなるとよく雨も降りますし、雨と晴れの日が交互にやってきますと、雑草のその成長はハンパない速度となります。
イノシシに関しては、ここ茨城県常陸大宮市では大変な被害を被っておりまして、畑仕事の最中にイノシシが横を駆け抜けていったという話題などが出たときは、自嘲と自虐と苦笑のようなものでしょうか。確実に笑いが取れます。
私は二時間ほどで東京の自宅へ戻れますが、二時間の移動だけで『草刈り』も『イノシシ』もない世界になることに戸惑いを覚えます。
私に家の庭には小さな庭がありまして、二か月ほど前に野菜の苗を植えました。
私には家庭菜園の知識も道具もなく困っていたところ、クワを貸してくれたり、雑草を刈ってくれたり、苗のアドバイスもしてくれました。
家庭菜園を始めただけで近所との距離がぐっと縮まりました。
家庭菜園の最中、スズメの巣が電気計器のケースの中にあることにも気づけました。ヒナの姿は見えないのですが、ピイピイと鳴き声が聞こえてきます。私が庭にいると親スズメが巣に戻って来られません。周りで巣を窺っています。
私は今、子育てをしている生き物と同居している。そう思うだけでなんかステキでした。
毎朝、作物の成長が気になり、強風のときは心配になり、庭も家族の一員なのだなと思うのですね。
どうやら、家庭菜園を始めたら家族が増えたようです。
以上、日々の気付きでした。