不満で終わらせるか、解決する意思があるか
おはようございます。間瀬邦生です。
周囲に新社会人を迎え、『答えを先輩に求めるのではなく自分で考えなきゃダメだぞー』と思いつつ、社会人一年目の自分を思い返すと、完全に自分で考えていませんでした。
自分で考えて自分で答えを導き出す習慣が身についていないと、答えがないことに不満を抱き、文句を言うだけで終わってしまいます。それでは何も前に進みません。
システム開発をしていたときの話ですが、お客さんと話をしていてシステムをどう作ったら良いのか技術的に分からないということがしばしばあります。そのとき、
『できません』
と答えるのは、考えない人。
『いったん社に持ち帰らせてください』
『少々お時間をいただけますか』
と答えるのは、考える人。
会社に入ると後者の答えをするよう指導を受けます。それは『個人でできるかできないか判断をするな』という意味もありますし、『すぐ諦めるのではなく、まず考えよ』ということなのでしょう。
観光地や特産品のPRをして欲しいという仕事を受けたときのことです。
自治体のPRをしたいという意思は分かったのですが、観光地の看板が整備されていなかったり、特産品の開発の努力が今一つだったりします。これではPRしたくてもできません。どうにかしたくても自治体の予算がないなど、どうにもならないこともあり、それが不満の原因となります。
こういった状況のときに、看板整備も商品開発も自分に与えられた課題として受け入れることができる人は必ず良い結果を残します。
日曜大工をして看板を新しく作りましょう。自治体と一緒に商品開発も本気で取り組みましょう。
企業として仕事を受けたからには支払われる金額以上の労力をかけることはできず、どこまで課題に力を注ぐか難しいところですが、自分の仕事の範囲を広げて考える意識あるかどうかで、結果はまったく違ったものになるでしょう。
課題はそう簡単に解決できならからこそ課題と呼ぶわけで、なかなか完璧に解決することは難しいとは思いますが、回り道・絡め手など色々と駆使して、完璧とはいかなくとも少しでも多くの結果をもぎとることは仕事の醍醐味とも思えるのです。