田舎はコミュニケーション力を身に着ける学校である
おはようございます。間瀬邦生です。
大学生の頃、母の実家に行き、祖母とテレビを見ていたときのことです。
若い女性が肌を多く露出するテレビのCMを見て、私の祖母が言いました。
「こういうの、嫌だわあ」
私は何の感情も抱かなったのですが、祖母は不快に感じたようでした。
年齢の違いは、そのまま価値観の違いに繋がっている気がしました。
予期せぬ祖母の言葉にうまく反応できなかった私、コミュニケーション力が至らなかったことを痛感します。
祖母の感情を汲み取った会話ができたら、どれだけ良かったことでしょう。
田舎の家庭は、幅広い世代で住んでいます。
近所に親戚も多くいて、家族のような付き合いをするご近所さんも多くいます。
子どもの周りに多くの大人が存在しています。
そして、その大人たちは子どもに干渉してきます。
幅広い世代の大人から干渉される田舎では、自然と年上との会話の仕方を学び、年下の子の面倒を見るという力が養われていきます。
地域の関係が密接なことで、知らず知らずのうちに子どものコミュニケーション力は磨かれていくでしょう。
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田舎は近所間の助け合いが盛んです。
田植えを共同で行ったり、収穫物のおすそわけをしたり、全て助け合いの精神に基づいています。
自分が苦しい時に助けられれば、次は助けようと思うもの。
何か美味しいものを貰ったら、次はあげようと思うもの。
お返しは、ときに煩わしさを感じてしまうこともありますが、その煩わしさもまた勉強です。
田舎は気遣いを通して、コミュニケーション力を学ぶ絶好の場です。
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田舎は日々学ぶことの多い、大変な社会なのかもしれませんね。