江戸しぐさ
おはようございます。間瀬邦生です。
「おもてなし」「礼儀」といったワードを調べていたところ、「江戸しぐさ」に至りました。
ほー、なるほど。と思った江戸しぐさをご紹介します。
江戸の町では、道路の七割は他人のため、自分が歩くのは道の端の三割と心得ていて、道の中央は急用のある人や荷車に譲っていたといいます。
自転車が歩道を我が物顔で走る光景などが散見される現代社会。「七三歩き」を見習いたいですね。
雨や雪の日に道で人とすれ違うときは、相手も自分も傘がぶつからないように、相手と反対の方向に傘をかしげること。
しずくをたらしたまま家に傘を持ち込まない。二・三度傘をふってしずくを切ってから家に入るなど、雨の時の気遣いは多いようです。
混んだ電車の中で足を踏まれたり踏んだりした経験は誰しもあるというもの。
江戸っ子は踏んだ方は当然謝り、踏まれた方も「うかつでした」と謝ったそうです。
踏まれた人は、踏まれそうな気配を察して避けることができなかった自分の「うかつ」を素直に謝る。とても美しい光景に思えます。
世辞とは挨拶の後に付け加える一言です。
例えば、道で近所の人に出会ったとき、「おはようございます」と挨拶したあと、「いい天気ですね」と続けます。
この「いい天気ですね」が世辞にあたり、会話や人間関係を円滑に進める潤滑油の役割をします。江戸では九歳までに世辞が言えるように教育したそうで、この世辞が言えて一人前といわれました。
個人的には、「今日もオシャレですね」のような「褒め言葉」の一つもすらっとでるようになりたいものです。
この他にも「陰り目をしない」「腕組み、足組しぐさをしない」などあり、いずれも興味深いしぐさばかりでした。